さて、次は私たち看護師のことを少し紹介しますね。
(続きですあすなろ訪問看護ステーション鷺宮の紹介です | さぎウェブ)
よくいただく質問のひとつに、「ヘルパーさんと何が違うの?」というものがあります。
確かに、ヘルパーさんもオムツ交換や入浴介助をしてくださることがあります。看護師も、オムツ交換や入浴介助を行います。
では、何が違うのか?それは、「医療的な視点」です。
もちろん、ヘルパーさんの中にも、医療的な気づきや視点を持って接してくださっている方もいらっしゃいます。ただ、私たち看護師は医療の知識や経験をもとに、体調のちょっとした変化にも気づけるよう意識しながら関わっています。同じケアでも、「病気を見つける目線」や「異常の早期発見」といった医療的な視点があるのが、大きな違いかもしれません。
訪問時にはまず、体温や血圧の測定、胸やお腹の聴診などを行います。
いつもと違う値が出た時には、必要に応じて医師に連絡して相談をすることもあります。
また、おうちでも点滴ができるってご存じでしたか?必要な場合は、点滴や注射も行いますし、ヘルパーさんには禁止されている摘便などの医療行為も、看護師が対応します。他にも、床ずれの傷の処置や、中には胃瘻・ストーマの管理、お薬の管理や精神科の患者さんのケアなどを行うっています。
そして、在宅で最期を迎えたいと希望される方には、住み慣れたおうちで安心してその時を迎えられるよう、看護の立場から支援しています。
リハビリ職もそうですが、私たち看護師も病院では専門に分かれて仕事をしている事が多いです。例えば、内科・外科。細かくいうと、循環器内科、消化器外科、眼科、整形外科、手術室、ICU、精神科、産婦人科…その専門以外の患者さんと接することは少ないと思います。しかし、おうちで生活している患者さんの病気はそれぞれです。循環器内科の患者さん、皮膚科の患者さん、難病を患っている患者さん、末期がんの患者さん、、、多くの領域の病気や看護を知らないと在宅の看護師って難しい!ベテランさんがやる仕事!学生の時にはそう思っていました。ひと昔前はそう考えるのが一般的でしたが、最近は新卒を受け入れる事業所もあります。実際訪問看護師として働いてみて、確かに病院で働くことで技術や知識が得られますが、それが在宅で通用するかは別問題!(笑)私は、病院時代はICUで働いていました。管がたくさん繋がれている患者さん達なので一人でオムツ交換すらした事がありませんでした。
しかし、在宅ではむしろ一人でしかオムツ交換しません。ICUでやっていたCHDF、人工心肺装置の管理などの知識は全然在宅で活かせていません。。。要は、今置かれている環境で必要な知識を得る努力をすることが大切なんだなと思います。
これからも、このさぎウェブを通して、訪問看護や私たちのステーションの魅力を少しずつお伝えしていきます。
地域の皆様に寄り添いながら、安心できる在宅生活を支えていけるよう、日々活動しています。
どうぞ、次回もお楽しみ♪